賃貸物件を借りる際、初月の賃料や管理費、仲介手数料などと一緒に保証金や敷金を支払うことが一般的です。今回はこの保証金や敷金についてご説明します。
保証金や敷金は、主に以下の2つの目的のため貸主が預かるお金のことを指します。
〇賃料などの債務の担保として
賃料等の支払いが滞った時に備え、貸主が賃料の数ヵ月分を契約時に預かります。貸主が預かるお金ですので、退去時に賃料等の滞納がなければ返還率に基づいて原則借主に返却されます。
〇原状回復の費用として
退去時には借主の費用負担にて原状回復を行うのが一般的です。通常であれば退去時に借主にて原状回復を行った後、原則全額借主に返却されます。ただ、借主の経営が立ちいかなくなった場合は、未払い賃料が発生したり、借主にて原状回復を行うことが難しくなったりします。そういった際に事前に預かっていた保証金や敷金を使って、原状回復を完遂させることもあります。こういった性質から、入居時に工事を伴う店舗の場合は保証金や敷金の額が高めに設定されてます。
保証金や敷金の額は使用用途により、また物件それぞれの事情を反映し異なります。目安としては賃料の3~10ヵ月分が多く、居住用でよく目にする1ヵ月分という物件はほとんどありません。
先述の通り保証金や敷金は退去時原則借主に返却されます。ただ、中には『退去時〇%償却』という記載がある物件も見受けられ、こちらは未払い賃料等がなく、原状回復を行った場合でも保証金や敷金から差し引かれる金額を表しています。
また、『返還率〇年~〇年未満30%』のように、入居期間によって保証金や敷金の返却される額が変わる返還率が設定されている場合は短期間での退去では全く返却されないこともあり、長く入居されるほど、返却される金額が増えるよう設定されていることが多いです。これは『借主様はその物件に対して少しでも長く事業をしていただく、貸主様はその物件に対して少しでも長く入居していただく』という考えに基づいているようです。
いかがでしたでしょうか。物件を探す際には賃料や広さに目が行きがちですが、細かい条件についても確認することが重要です。

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